こんにちは、車買取・販売のザ ビークルズ 東條です。
交通死亡事故者数、全国ワースト１位の愛知県。
交通事故死亡者の５５パーセントは高齢者、多くの方が歩行中又は自転車に乗っている時に事故にあって亡くなられているようです。
上の続き。
歩行者が多いので横断中の事故が多いのだが、当事者がバイクと車に乗っていて、それを足した数が４４なのに、車両単独事故死亡者が２５と意外と多い気がする。
単独事故って言うと、曲がり切れずに壁やガードレールにぶつかる事が多いでしょうか。
歩行中に事故に遭われる方は、横断中が多く、歩く速度が衰えにより遅くなってしまい道路を渡りきれずに轢かれてしまう事が考えられます。
車の運転も同じようにゆっくりとした運転になるのかと言えば、そうでもない。
何十馬力のパワーが有るエンジンが付いているので、足元のペダルを踏み込むだけで鋭い加速が出来ます。
ペダル操作ひとつ。
以前、高齢ドライバーの方の助手席に乗る機会があったのですが、その際に感じたこと。
前方を走るクルマについて、流れに乗って走行しているのですが……
アクセルを一気に踏み込む、緩める、踏み込む、緩めるの繰り返しで速度を調節していた。
クルマは上下しながら前進。
怖い。
クルマは走っているが、体の衰えが細かい足の動作に影響していて、アクセルの微調整が難しいようでした。
病院駐車場の反対側が畑、という場所でそのままバックで畑に落ちているクルマ、駐車場から出てそのまま自動販売機なぎ倒している事故を見たのですが、踏み間違えるというより、これも少しだけアクセル踏むが出来なくて全開で飛び込んだのでは。
どちらも単独事故、落ちる所が崖や立体駐車場だと命の危険が有る。
ブレーキと間違えているからアクセルを強く踏んで急加速、とはよく聞きますが、アクセルを踏み過ぎるケースも有ると思う。
何十年も運転していて、自分の体力に合わせて少しずつ運転方法が変わっていて、それに慣れてしまっているので自分では気が付いて無いのかもしれませんが……
先月末に有った事故、神奈川県で90歳の方が信号無視で歩行者をはねてしまった事故。
【神奈川・９０歳女運転事故】９０歳女を過失致死傷容疑で逮捕 赤信号で進入か（1/2ページ） – 産経ニュース
家族によると、斉藤容疑者は週に１～２回は通院などのため車で近距離を運転していた。テレビで高齢者がブレーキとアクセルを踏み間違えたといったニュースを見ると、「そんなことあり得るのかな」などと話していたという。
自分は踏み間違えたりする訳が無いと、自分の運転に自信が有ったようで。
信号無視して、歩道に乗り上げ、最後は植え込みに当たっている。
家族が免許返納するように言っていたそうだが悲しい事故に‥…
中には運転は不安だけど仕方が無く、乗っている方もいる様に見える。
対向車が怖いのか、車線左寄りをゆっくりと走っている方。
高齢者マークが免罪符になる訳では無いので、自分で気づいているなら運転やめた方がいいです。
豊川の免許センターの廊下には、高齢者への免許返納を促すポスターが貼ってある。
豊川市が作成したポスターで、返納するとバスの回数券と反射材付きの傘が貰える。
こちらは免許センター作成のポスター。
写真入り身分証明証として使う機会が有る運転免許証、返納した際に代わりに発行される運転経歴証明書の事。
運転経歴証明書で割引などの特典を受けられるとのアナウンス。
愛知県警察／高齢者交通安全サポーター一覧(警察署別）
特典が受けられる企業はそこまで多くないけれど、愛知県にはスギ薬局や甲羅グループ、寿がきや、眼鏡の愛眼は沢山有るのでお得に買物出来そう。
あとは各地のタクシー会社は運賃1割引ですね。
葬儀費用の割引を行なっている葬儀会社も有る。
お、豊橋の極楽湯は平日土日問わず500円で入れるんだ！
（コミュニティバスしか近くに無いけど……）
年齢とともに身体能力の衰えは、誰にでも起こる事です。
クルマがないと生活が不便になってしまうのは解ります。
しかし、無理して運転して事故を起こす前に、運転を辞める事を考えて見てはいかがでしょう。
言いにくいかもしれないですが、ご家族の方が提案するのも大事ですよ。
『ダイハツ ハイゼットトラック』のテレビCM。
緊急ブレーキの付いた軽トラ、新型ハイゼットトラックへの乗り換えを促す息子。
梅沢富美男さんが演じる、顔が怖い父親が怒鳴る。
「なに？！俺の運転が危なっかしいって言うのか！」
見るたびに悲しくなってくる。
事故を起こしてしまった高齢者の家族に対して免許返納をどうして勧めなかったんだ、って声が出るけれど簡単に聞いてはくれないと思うんですよ。
このハイゼットトラックCMの様な、やり取りが繰り広げらているのだと思う。
それでもまだ『自動ブレーキが付いたクルマにしたら？』は言いやすいと思うし、言われる側も受け止めてくれると思う。
ただ、クルマの運転を完全にやめるって、人生の一部を奪われる様な所もあって、受け止められないと思う。
でも他人の命を奪う前に、ちょっと危なかしい運転になってきたら、運転はやめて頂きましょう。
言いにくいですが。