こんばんは、車買取・販売のザ ビークルズ 東條です。
わかりやすいタイトルにしました。
『クルマから降りるときはシフトはPにしましょう』
当たり前の事です。
エンジンがかかっていて、シフトがDとかRに入っている時はクルマは動きますからね。
だがしかし!
人間パニックに陥ると、それも忘れる。
今朝、土砂降り雨の出勤途中、路上で遭遇したお話。
一台の軽自動車が、福祉施設の駐車場から斜めに出ようとしている状態で止まっています。
車両左側では高齢女性がうろうろしています。
そして、軽自動車はバックランプが点灯しており、マフラーから湯気が出ているのでエンジンはかかっている状態。
『危ない運転手だな、乗降している人がいるならギア入れるなよ……』
と、思いながら横を通過。
すると……
運転席には誰も居ない!
その高齢女性が運転手だった!
サイドブレーキで止まっているのだろうが、動くかもしれない!
車両の左影には、その方の夫と思われる高齢男性が傘をさしてしゃがみこんでいる、怪我などはしていないので轢かれた訳では無いようだ。
その軽自動車の前に停車して、高齢女性に
「バックにギアが入っているから、すぐにシフトをPにして!」にと声をかけた。
とてもゆっくりとした歩みで、軽自動車の後方を通りながら運転席へ向かう。
『あああ、何が危ないのかわかっていない! 死ぬ気か!』
と、思った。
軽自動車を見ると、樹脂製の乗り入れ口の段差を解消する板が何かの拍子で跳ね上がったのが、車体と路面の間に引っかかり、クルマが動かなくなっていたようだ。
それで、オロオロしていた様子。
高齢男性は『ニュートラルに入れろ!』と大声を出している、きっとマニュアルしか運転しない派だったのかな。
ゆっくりと運転席へ辿り着き、Pに入れる事に成功した様子。
福祉施設の方が、気づいてやって来たので、その場をあとにした。
板が挟まっていてクルマは動かなかったかもしれないが、クルマから降りて軽くなった拍子に外れて自分のクルマに轢かれる事故にもなりかねない状況だった。
もし動いてしまっていたら、あの高齢女性の体力だとクルマを押さえられずに惹かれていたと思う。
パニックになると、誰もがやりかねない事です。
サイドブレーキ掛けたら、DやRになっていても動かなかったりするけど、するする動き出す場合がある。
クルマから降りる際は必ず『P』にシフトが入っているか、確認を!
逆にエンジン掛ける時も、『P』になっているか確認しましょうね。
ある日、レストラン駐車場でクルマのエンジンが掛からない、って大騒ぎしている家族が居ました。
どうしました、と見に行く私。
お父さん大慌て、キーを回してもセルが回る気配無し。
バッテリーが完全にあがってる?
パニックになっているお父さん、見守る家族。
慌てふためくお父さんの手が、ワイパースイッチに触れたらワイパーが元気に動き出した。
あれ? バッテリー上がりじゃない。
シフトを見ると、『D』になっていた。
お父さんに小声で、『P』になってないです、と言ってあげる。
無事かかるエンジン。
無事、その家族は家に帰ることが出来ましたとさ、めでたしめでたし。