こんにちは、車買取・販売のザ ビークルズ 東條です。
さて、今までのお話は誰がクルマの所有者になっているのか、そして違いによりどんな手続きや書類が必要になるのかでしたが、なんとなく知って頂けたでしょうか?
・所有者の許可した = 譲渡証明書と委任状。
・その許可は本当に本人がしたのか = 本人しか持っていない役所が発行した印鑑証明書とそれに登録した実印の捺印。
で、もしクルマの使用者と所有者が違う場合で所有者が販売店やローン会社の場合は……
・所有権解除依頼 = 使用者が依頼しているかの確認の為、公的な書類などが必要(印鑑証明書、実印)。
最近多くなってきているのですが、クルマの所有者の方が既に亡くなられているケースです。
自動車が普及して何十年、ご高齢のドライバーも多くなってきているのはご存知でしょう。
万物、いつかは終わりが来るもの、それは人も同じ。
印鑑証明書って、役所に死亡の届けが出されますと発行されなくなります。
誰かが亡くなった時、遺産分与されますがクルマの名義変更など、その時にされない場合が多いです。
家や土地ほど高額でないからや、手続きする管轄が違うからなのか。
後回しになったり、所有者名義そのままでガレージに眠っている事も有ります。
クルマも財産です、所有者が許可出来ない(亡くなっている)場合は相続権の有る方が話し合い、クルマを切り分ける訳にもいかないので誰が代表して相続するのか決めます。
代表相続する人が決まりましたら、『遺産分割協議書』に相続権の有る人全員が署名と捺印しましょう。
その『遺産分割協議書』に添付する書類は、戸籍関係の書類です。
誰が相続権を持っているのか、確認する為にですね。
『遺産分割協議書』は、話し合ったのでこの人が相続する事になりました、と言う内容の書類になります。
その皆で決めた代表相続人が、クルマをどうするのかの権利を持つため、代表相続人の譲渡証明書と印鑑証明書で名義変更が出来るようになります。
と簡単に説明すると簡単そうですが、所有者本人の書類だけで手続き剃る場合と比べて何倍もの労力が掛かります。
相続権を持つ方が何人も居たり、近くに住んでいれば良いのですが遠方に住んでいる場合は郵送でやり取り。
(1枚の書類に全員が署名と捺印しないといけないからです!)
ちょっと大変。
もちろんどんな書類が必要なのかは、その際に詳しくご説明しますのでご安心下さい。
(他の買取店によっては、遺産分割協議書等の書類が大変な為やんわりお断りされるケースが有ります……)
不謹慎かもしれませんが、ご家族の方がちょっと先が長くないなって場合やクルマを運転しない場合、本人や身内の方から同意が得られるのなら、その方が所有されているお車の名義を他の家族に変えておくのも手段の一つです。
(大変高額なお車の場合は特にしっかり相談しましょうね!)
年齢は問わず、クルマはどうして欲しいのかなど、エンディングノートなどに書き留めておくのも良いでしょう。
文房具メーカーのコクヨさんからも、エンディングノートは出ていますので、手に入れやすく描きやすいですよ。
そんなクルマの事も含めて、今流行の終活が必要だと思います。
自分のクルマの事で残された方がどうして良いのか困る前に、お話もしておきましょう。
クルマはあまりに普段の生活に馴染んでしまっているからこそ、忘れられがちですが。
クルマ買取に併せて、名義についてもthe vehiclesまでご相談下さい。